つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。
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なんだかすごい文庫本名だな、何でこんなのがうちに?と思って思い出しました。中学校で、この文庫のカタログ回されて、出来るだけ買ってくれ、という雰囲気だったんだよなあ。当時他に全く読みたい本がなくて、しかたなく、という感じで買ったのでしょう。全然読んだ記憶がない。



そんなわけで、十年の時を経て読む。



んん、面白いことは面白いんだけど、思ってたより刺激がない本なんだなあ。「善」と「悪」の二重人格のお話という前知識から、ハイドという人間がどれだけ凶悪な人間なのかと思ってたけど、それほど・・・・む、むしろちょっと情けない小悪党という趣なのです。いや、小悪党っていうか、怒りに駆られた狂人であって、あれは「悪」とはちょっと違うような・・・。ジーキル博士に関しても、それほど大した善人というわけでもない。どっちかっていうと、善行をするとそれに酔ってしまうタイプの人間で、想像と実際の物語のギャップに、ちょっと戸惑ってしまった。



でも、何故ジーキル博士が二重人格になるに至ったかを記した手記は、抜群に面白い。特に、動機の部分の発想が。人間の持つ相反する部分を、完全に分離させることが出来たら、悪は善が持つ良心の呵責に悩まされずのびのびと行動でき、善は悪行のための悔恨や苦悩に悩まされないであろう、というアイデアから、博士は薬を調合し、ハイド氏を生んでしまうのです。でも、両者の完全な分離は結局不可能だったようで、事態は博士の予想したより遥かに恐ろしい事になっていく(ああ、結末をばらしてしまいたい・・・)のですが、そのあたりの二人(一人なんだけどさ)の恐怖描写が緊張感たっぷり。体格まで変化してしまったり、ハイド氏の体格や容貌が「なんとなく人の嫌悪を呼び覚ます」ものであったりするところがミソだなあ。



巻末の、スチーブンソンの生涯についての解説が結構興味深かったです。これを書いた人がそんな生活を!もっと陰鬱な人かと思ってたけど、やっぱりわからないものだな~。中島敦の「光と風と夢」はこの人のことを書いてるのですね。チェックチェック。



あ、同じく巻末の、中学生による座談会収録は、はっきりいっていらないと思うんだけど・・・。相当昔に収録されたものらしく、喋り方がやけに大人びてて、気持悪い。本編より、気持悪い・・・。
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