つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。
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プラネタリー・クラシクス二冊目。これもやっぱり装丁が綺麗。ネイチャー・エッセイというものになるらしい。



著者は、学者さんで、かつ詩人・エッセイスト、という人。読んでみて、なるほどなあ、と納得しました。本当に

色んな顔をした文章が出てくる。叙情的なエッセイだな~、と思って読んでると、気付けば科学と芸術に関する

一考察や教育論(?)になってたり、哲学的な思索に突入したりするので、読みながら少々戸惑うことも。でも、

味付けがどこまでも幻想的で暗い雰囲気なので、ついついはまり込んでしまいます。タイトルにふさわしく、夜窓でも開けて

読むのがぴったり・・・かも。あんまり昼の喧騒とは相容れない本だという気がします。



どれもそれぞれ印象的な話だけど、少年時代を回想した「黄金の車輪」「地の底の世界」、失われた過去の風景をずっと胸に抱いて、ときどきそれを別の場所に

構築しようとする生き物達(著者を含む)を感傷的に描いた「茶色のすずめ蜂」の三つが何といっても良かったです。

前者二つは「銀の匙」の世界を反転したような感じ。ネズミという少年の存在感がすごいのですよ。目に見えるようだ。



「茶色のすずめ蜂」は、あまりにもツボだったのであちこち鉛筆で線を引いてしまう。最後にちょっとだけ抜粋。



「なにがないの?」男の子が聞いた。私は答えなかった。在りもしなかったもの、あるいはとても短い期間しか存在しなかった

ものに私はしっかりと縛りつけられていたのだ。なにか空中に保たれているもの、心の中に維持されるものが必要だった。

なぜならば、それが宇宙のなかでの私の方向を決める要素の一部だったし、それなくしては生き残れなかったからだ。動物が

場所に居つく以上のことだった。それ以上のなにか、時間の流れのなかである一連の出来事に精神を寄り添わせるということだ。

死を知る人間に欠かせぬものだ
。(本書332頁5~10行)





冷たい水が支配する地下や、不眠症の患者達が見守る夜の国への恐れと誘惑を感じる一冊。あと何ともいえぬ郷愁も。


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