つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。
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図書館史の勉強のために読んだ本。どうも勉強関連の本は、読むと眠くなって進まなかったりするんだけど、これは結構すいすい読めた。



本書には、欧米の図書館の成立の歴史やそこに関わった人々のこと、日本の図書館のこと、表現の自由を守るための図書館の戦いについて・・・などが書いてある。特に面白かったのは、図書館に関わった人たちの挿話かなあ。会員制図書館のなりたち、とか。



ベンジャミン・フランクリンというひと、教科書にも出てきてたけど、その時にはただの覚えるべき固有名詞でしかなかった。でも、この本で人を集めてみんなで新しい科学実験をしてる姿なんかを読むと、知識欲と情熱に燃えた、好奇心旺盛なおじちゃん(!)の姿が浮かんできて、とたんに親近感が湧きます。この人たちの集めた本から、また新しい知識や思想が生まれていったんだと思うと、ちょっと気分が昂揚する。志を持った人間が為したことに対する敬意っていうのだろうか・・・。



貸し出しや蔵書の内容についての意見を対立させつつ、それでも協力して立派な図書館を作り上げた人たちや(この辺のかけひきも面白い)、十進分類法をつくったり、司書の専門性を高く重視して司書教育を始めたデューイの話も、印象深い。どうして一人の人がこんなにたくさんのことを成し遂げられるのかしら?不思議でならないや。

気付けば、伝記を読むような気持ちで熱中してしまいました。



最後の章、「表現の自由と図書館」は、一番しっかり胸に刻み付けて置かねばならないところだと思う。「自由の国」(必ずしもこれを信じているわけじゃないけど)アメリカでさえ、政治的圧力によって、ある傾向の本を書架に置かないように強いられそうになったり、図書館員が更迭されたことがあるのだ、ということに衝撃を受けた。もちろん、日本の事例も引いてある。どちらの場合も、図書館員の人の懸命の戦いによって(そして、皮肉なことにそのときの政治の流れの変化によって)、表現の自由はかろうじて守られるのだけど・・・これからも、きっとこういうことはあるのだろうな。今は特に危ないかもしれない。ちょっと、自由にものが言い難い雰囲気あるし。



自分が学び、関わろうとする世界は、こういう問題を孕んでいるのだ、ということ、もし本当に司書という職業を選ぶなら、ひとりしらんぷりを決め込むことは出来ないのだ、ということを痛感した一冊でありました。自覚、欠けていたかもしれないな~。
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