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つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。
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図書館で借りたんだけど、もうこれは、後で自分で買います。ぜったい。可愛さと、ダークさと、淋しさに指から染まった。洗っても取れない。



全部で三つのお話からなる、絵本。まずストーリー。

「金曜日の砂糖ちゃん」・・・金曜日の砂糖ちゃんは、とっても可愛い女の子。みんな砂糖ちゃんが大好きで、一目その姿を見ようと集まってきます。庭の色んな生き物に見守られ、金曜日の砂糖ちゃんはぐっすりと、眠るのです・・・。

「草のオルガン」・・・ちょっと不機嫌な気持ちで、いつもと違う道を通ってみた。そしたら見知らぬ空き地の中に、鳴らないオルガンが。オルガンの「音」にひかれて、バッタやちょうちょ、カラスがきたよ!

「夜と夜のあいだに」・・・夜と夜のあいだに目を覚ました子供はどうなるの?どこへ行くの?



愛くるしい、静かな雰囲気を湛えた子供たち。だけどじわじわと、その背後から染みてくる真夜中の闇の気配。三篇のうちの二篇はほのぼのとしたお話なのにも関わらず、どこかさみしい気持ちになるのは何故だろう。

子供時代を通り過ぎ、少女時代の終わりごろにいる人が、子供を通してかつて自分の中にあった感覚を手繰り寄せようとしてるような感じのする絵本。子供の楽しさや淋しさを描いているんじゃなくて、通過していくものを眺める淋しさに満ちている、絵本。



だからきっと、これは子供向けの絵本じゃないんだ。酒井さんの子供たちの中に入っているのは、紛れもなく大人の孤独や危うさだと思う。「夜と夜のあいだに」の、髪を漉く女の子の表情に、どきりとした人は、そう少なくないはず。あどけないはずなのに、むしろそこに妖しさを見てしまった。



・・・うん、夜と夜のあいだに起きてしまったら、もう帰って来れるわけ、ないね。見送ることすらできない。

けれど、私はとてもそこへ憧れる。扉を開けて、あの女の子が行った場所へ、私も旅してみたい。「草のオルガン」の男の子が見つけた空き地へも行ってみたい。もう、無理なのかもしれないけど。

だからせめて、何度もこの本を読もう。


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