つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。
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読んでから時間が空きすぎて、ちょっと感想まとめにくい。これ読んだの、二ヶ月前だもんなー。



吉原幸子の詩集、2冊目。確か読書日記の過去記事に「吉原幸子詩集」の感想を書いてなー、と思って読み返したら、なかなか興味深かった。全然違う印象になっているところと、やっぱり同じだ、というところとあって。それは読む私が変わった(NOT成長した)のもあるだろうけど、作者の中での「生」の捉え方の変化によるものなのかもしれない。



今回の詩集で大きなウエイトを占めているのは、老いていく母親に対する詩。ただ老いていくのではなく、かつて生きてきた時間を忘れ去ってしまったように、童女と化してしまった母親。もはや作者を娘と認識できなくなった、母親。吉原幸子は、あるときはそれを嘆きつつ、あるときは彼女が生きた時間をいとおしみつつ、切々と詩を書いている。少なくなる言葉の中に、一人の人間が確かに生きた痕跡を、必死で探す作業。だけどそのわずかな言葉が、思いのほか美しい光を放つことへの驚き。



うーんそれにしても、最近こういう「老いる人」への複雑な感情をよく抱いてしまうせいか、一々泣きそうになって困った(><)でも、そういう感傷的な読み方を抜いても、ここの詩は圧倒的な力を持っていると思う。

何て言うか、私は時々、自分が現実から遊離したところでふわふわ浮いているような、世界に関われないような、そういう気持ちになってぼーっとしちゃうのだけど、この詩群は、そういう自分も確かに大きな時間(轟音を立てながら流れるような)の流れにいること、「生活」の中にいることを思い出させてくれる。延々と続く人の群れの中に、自分もやっぱり含まれていることに気付いて、はっとする。怖いような、ほっとするような、不思議な感じだ。



後半には、これまでのような官能的な詩、女性性を持て余したような詩、血の匂いがたちこめた詩もあるし、のびのびとした命の歌、みたいなのも収録されている。「発光」からの収録詩が特に好きだなー、これはまた、読んでみようっと。



ああ、それにしても、エネルギー使うな、この人の詩集は。
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