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つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。
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今日のイラストはお休み。久々に、読書記録&読書感想です。
ここのところ読んだのは、「ひな菊の人生」(吉本ばなな・幻冬舎文庫)、「シングル・セル」(増田みず子・福武文庫)、「堀口大學詩集」(平田文也編・白凰社)の三冊。

感想は、追記に。
感想。
「ひな菊の人生」・・・吉本ばななの描く風景が好き。ストーリーそのものではなく、風景に託された心の揺れに、油断してると泣かされそうになるのです。今回の話で言うと、夢の中の廃屋の描写とか(それだけに種明かしは少しがっかりしたのも事実)。
文章が、あったまる前のシーツの感触を思い出させる。ひんやりしてるけど、拒絶的な冷たさではない。だけど抱きしめてくれるあたたかさも持ってない気がする。「キッチン」の頃から変わらない距離感。心地良いなあ。

挿絵は奈良美智さん。やっぱ可愛いなあ、とにこにこ眺めていたら、一枚だけ、血まみれで呆然とした子供の顔のアップの絵があって、どきりとした。
あと、足の長い長いベッドの上に眠っている女の子の絵も印象に残ってる。奈良さんの絵は、人物の後ろに色んな感情が塗ってある、と思った。

「シングル・セル」・・・古本屋さんで買った本。卒論のとき参考にした評論に、この人の名前があったので、つい手にとって見たの。文章がすごく明快な感じで、こういうのも好きかも、と思った。
シングル・セル。孤細胞。自分を守る細胞壁をどんどん厚くしていき、次世代を残すこともできぬまま、若くして死滅してしまう細胞。このシングル・セルに象徴されるかのような男女の出会いと別れを描いた小説。恋愛小説、ではない。たぶん。
理解(というか、解釈?)されることを拒絶し、最終的には主人公の元を去っていく少女のキャラクターは、見ようによってはイマドキの少女(の描き方)のステレオタイプっぽくもあるような(ラスト付近の台詞なんかが、特に)・・・なんてちらっと思ったのですが、書かれたのは20年前だし、作者は別に、現実の若者像を描こうと思ったわけではない・・・んだろうなあ、たぶん。あとがきを読むに。
・・・でも、当時の同世代にはどう受け止められていたのか、ちょっと気になります、この本。

「堀口大學詩集」・・・前から気になっていた詩人さん。だって名前の字面がカッコいいのですもの(ミーハーだなあ)。
ものすごーく好きな詩人さん!にはならなかったけれど、この人の詩の持つリズムはとても好き。安心して、うっとり流されていけるの。読みながら体がゆらゆらする(不審者)。特に訳詩は、今のところ堀口大學の訳したものが一番綺麗で好きだなあ。ううむ、格調高い~(*><*)かっこいい~!・・・って、やっぱりミーハーなワタシです・・・。
これからも、ちょくちょく読み返してうっとりすると思います。

しかし、思ってたよりもエロスに満ち溢れた詩が多いのにびっくり(汗)。こう・・・昔の日本の詩人さんって、もうちょっと内気なんだと思ってた(偏見)。これでもか!というくらい女体について褒め称えた詩があるので、赤面しちゃいます(一瞬引用しようかと思ったのだけど、恥じらいに負けました)。よくまあこんなに色んな例えをするものだ・・・。
でも何というか、どんなにあけすけな表現の詩を読んでも、どこかこの人の詩はお行儀が良くて健康的な(バカにしているのではなくて!)感じがあります。小説とかで、ものすごく奔放な生活を送っているのに、つねに品を感じさせる、みたいなキャラクターがいるけれど、ちょうどあんな感じかも(?)。同じように、比較的陰鬱な感情を歌った詩でも、退廃的な雰囲気が薄い気がする。黒を混ぜないで暗い絵を描くみたいなものなのかなあ、よくわかんないけど。

内容の感想ではないけど、この詩集が入ってるシリーズ「青春の詩集」(すごいシリーズタイトルだなあ)は、とても装丁が綺麗です。白い紙に、金色で四羽の鳥のレリーフみたいなのが描いてある。中の活字もちょっぴり古めかしいので、コレクション魂がうずきます。このシリーズが本棚に並んでたら、さぞや美しかろう・・・ああ、うっとりなのです。

今日の感想はこれでおしまい。いつもダラダラ長くて(かつ、バカみたいに比喩に頼った説明が多くて)ごめんなさい。もし読んでくださった人がいたとしたら、ありがとう&お疲れ様でした(^^;)

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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