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つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。
ここでもよく取り上げている「日本の名随筆」シリーズの、これは「日記」をめぐる随筆集。このシリーズ、装丁がシンプルなのが好き。ずらっと並べると綺麗だろうな、さぞや。



今年の元旦から、アナログでも日記を付けてみよう!と思い立った日に、参考までにと借りてきた一冊。内容はというと、やっぱりかなり多岐にわたる。日記の書き方はこんなのがいいんじゃない?という日記指南があれば、日記なんてやめてしまえ!後世の人に興味本位であばかれちゃったりするんだぜ!という意見もある(でもそう言う人は、たいてい人の日記を熱心に読んでるんだけど)。日記の読み方について考えさせられるもの(例えば荷風の日記については、複数の人が言及してるんだけど、それを読み比べるとだいぶ解釈や人物像が変わってくる)、昔の有名な日記について触れ(アミエル、ジイド、ルソー・・・とか)、そこからその人の生活や社会を読み解いたもの、自分の日記体験を綴ったもの・・・など、本当にさまざまなものがあった。あ、土佐日記や更級日記に触れたものもあったなー。



書いてる人をちょっと紹介すると・・・鏑木清方、別役実、三木清、井上ひさし、遠藤周作、吉屋信子(この人の日記、ちょっと読んでみたいな)、芥川比呂志(舞台「マクベス」の役作りについて克明に記してあった。おもしろい)、北杜夫(この話は、随筆なのかな?小説かとおもった。ものがなしい気分になる)、山川静夫(自分の父の育児日記を読んでみて思ったことが書いてある。ほのぼのしていいなー。)あたりは知ってたんだけど、串田孫一、河盛好蔵、秋山ちえこ、松本道介、大原富枝、とか結構知らない人もいっぱいいて、新鮮だった(このシリーズ、今まで読んだものは結構執筆者が被ってたから・・・)。



どれもそれぞれ面白かったけれど、あえてこれ!と二つ挙げるとするならば、串田孫一の「日記について」と、鍋島圭子「心の頂にさらされて(抄録)」が一番、今の自分には残る話だった。

前者は、日記というのは本質的に自分をさらけ出し、自己分析したり叱咤したり、苦悩を吐露したりするものではないということを教えてくれる。読んだとき、がつんと頭を殴られたような気がした。

自分をありのままに出しているだけのつもりが、いつの間にか「悩む自分」「自分の欠点を暴き、自己批評できる自分」に酔っているだけになり、寧ろ文字上の自分に取り込まれる場合が多いという指摘は、鋭いと思う。私がオンライン上の日記でよくやってしまうのは、これだ。書いたものと自分とのずれというのは、それを意識できるときはいいけれど、読み返しているうちにしだいにそのずれに無頓着になっていくときが怖い。むしろ、書かれた文字から作られた自分に、現実の自分をあてはめようとやっきになってしまうときがあって、時々愕然とするのだけど、この随筆はその辺のことを改めて考えさせられるものだった。

自分と「和解」して、もっと淡々と書くこと。なかなか、難しい。



後者は、22歳と9ヶ月で投身自殺した女子大生の日記。私は、「二十歳の原点」「卒業式まで死にません」他、同世代の夭折した女の子たちの日記というものにどうしても惹かれてしまう傾向にある。これは当然のことでもあり、反面とても危険なことでもあるのだけど・・・。

この「心の頂きにさらされて」の女の子は、これまで読んだどの子達より、自分に近いところにいる女の子だなあという気がした(危険、というのは、こうやって安易にシンパシーを感じることなんだけどね。自分の中の問題を増幅しちゃうから)。自由選択する意志を持たない自分、将来を思い描けない弱い自分に絶望してしまったと記す部分には、色々思うところがあって、しばらく続きを読めなかった。

この人の日記は、本になっているみたいなんだけど、機会があったらまた読んでみたい(元気なときに)。



この本が出たのは1993年。十年以上前かー。だから、「もしかしたら読まれるかも」と思って書いている日記のことは出てくるけど、公開を前提とするブログやweb日記に関する言説はない。もしこれが、今出版されたら、どのような文章が入ってくるのかしら。ちょっと気になった。
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別にいかがわしいことを考えているわけではありません。何となく頭がぼーっとして、ピンク色の桜の木が頭の中で満開だぁ、な感じになってるので、こんなタイトルなの。

風邪ウイルス、大暴れ中。ついに熱が出た。
思考力が落ちてくよー、御飯の味が通常の三分の一になってるよー(泣)。マスクで目の前がくもるよー、うっうっうっ。
・・・こんな愚痴、書いてるけど、働いてる人ならこんな状態でもちゃんとお仕事にいくわけで・・・。その点、自分はやっぱり甘やかされてるんだなあというか、自分に甘いんだよなあ、とは思うのですが(沈)。ううう。

それにしても。今更改めて思うことではないのだけど、人間はある程度、体に負荷がかかってるときのほうが健康なのですね。思えば、自転車でえっちらおっちら三十分(ほんとは二十分で行ける距離らしいんだけど、私が漕ぐと三十分かかるんだ)かけて高校に通ってた頃が、一番元気だったよな気がするもの。
大学に行って、授業が少なくなって家にこもりがちになった三四年の頃から、やたら風邪だの感染症だのにかかりやすくなっちゃって、こちらに帰ってきたらさらにそれがひどくなった。階段の昇り降りでは息切れはするし、エスカレーターの下りでは目を回すし(・・・一番最後のは、体力云々の問題じゃない?)

やっぱりこれは、運動量の低下とともに体力が減退してる証拠でない?出かけるときは八割がバスだもんなあ、自転車なんかもう、錆び錆びだよ。

うーむ・・・。今年の抱負、もういっこ付け加えたほうがいいかもしれない。ずばり「体を鍛える」。できるだけ自転車や徒歩で移動する、とか、外に行く用事を増やす(遊びに行くということでなしに!)、とか。よし、そうしよう。

・・・あ、でも、とりあえずこの風邪治してからね。それと、もうちょっと、あったかくなってから・・・(おい!)。
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