つぶやいたり、描いたり。波に攫われる前の、ほんの一瞬。
少々前に読み終えていたのだけど、なかなか書く時間が取れないうちに感想を忘れかけております・・・。そんなわけで、割と短く史記第二巻の感想。



この二巻は、戦国時代が舞台。活躍するのは食客達。この時代には、春秋時代にはまだ敬意を払われていた周王室の影はすっかり薄らいでしまい、戦国七雄の敵意剥き出しの生き残り競争が展開されています。ある国は早々に滅び、ある国は名宰相に助けられ一時永らえるも、やがて秦の前に敗れ去っていくのです。



この巻も興味深い人物だらけだったんだけど、中でも印象に残ったのは、廉頗と藺相如、信陵君、荊軻の三つのエピソードかな。

藺相如は趙の食客(のち大臣に出世)なんだけど、カッコいいのですよ、この人が!強国秦の王様相手に一歩も引かないの。趙の宝物を騙し取ろうとする秦王を一喝するシーン(これは、高校時代の漢文の教科書に出てました。怒髪昇りて天を衝く、っていう一文が強烈だったので、よく覚えてるんだ)や、刀で秦王を脅して言うことを聞かせるシーンを読むと「まあ!勇敢なヒト・・・」と惚れ惚れしちゃうんだけど、この人の凄さはそれだけじゃないのです。国内にあっては無用の争いを避け、彼の出世を妬んだ廉頗の挑発には決して乗らない藺相如。この態度のせいで臆病者め!と誤解されるんだけど、彼の真意は、共に実力者の二人が争って秦につけこまれるのを防ぐことにあったのです。真実を知って恥じ入る廉頗。こうして、かの有名な「刎頚の交わり」が生まれたのでした。

(・・・廉頗の謝罪の場面、ちょっと変だけどね。裸で鞭を背負って「許してくださいー」って言ったんだって・・・)



信陵君は、魏の公子。冷静で人柄も良く、信義に厚い人間なのです。食客に対しても丁重なもてなしをすることで有名だったとか。史記二巻にも、彼の活躍がしっかり刻まれています。

けど、そういう活躍の場面だけなら、他の戦国公子たちに混じって大して印象には残らなかったでしょう。私が注目するのはこの人の晩年ゆえ。尽くしに尽くした魏王が、秦王の策略に乗って自分を疎んじはじめたとき(しかも、これが初めてではないのです)、あれほど立派だった信陵君はすっかりグレてしまうのです。酒浸りになり、女遊びに走っちゃうんだ。そしてそれから四年して、酒毒におかされて哀れな最期を遂げるのです。きーのーどーくー。

本の中ではたった一ページのこの場面に、人間のドラマを見た気がする。絶望の深さも、人間の転落するスピードも。



荊軻は、秦王暗殺を試みる食客。この人のキャラクターが実に面白いのです。前半は、単なる根性無しの酔っ払いなんじゃ?しかも怠け者?という疑惑すら抱かせるこの男が、秦王に襲い掛かるシーンではまるで別人のよう(とてもエキサイティングな場面。ちょっと、映画「HERO」のイメージかも)。この人にも「人間」を見ます。一筋縄でいかないところが。

最期の捨て台詞もなかなか痛快です。暗殺は失敗しちゃうんだけどね。



・・・何だかんだ言って、結構長い感想になりました(汗)三巻は「独裁の虚実」か。次はいよいよ、秦に大スポットが当たるのね。

しかし、まだまだ先は長いわ。他の本も読みつつ、気長に行きましょう。
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ここのところ、絵本しか読んでないですね・・・(笑)長い本を読む集中力と時間がとれないっていうのもあるんだけど、今は短いお話や綺麗な絵に惹かれる時期なのです。



「どうするティリー」も、ねずみさんたちが主役のお話。ある壁の前に、たくさんのねずみたちが住んでいた。彼らはもう、壁がない頃の事なんか覚えてなかったし、話題にもしなかった。



ただ一匹、ねずみのティリーだけが、「壁の向こうには何があるんだろう?」と考える。彼女は壁の向こうの世界をあれこれ思い描いてみる(ここの、夢のシーンがとても綺麗な絵)。そして、ついに壁の向こうに行ってみよう!と思い立つのです。

行けども行けども壁は終わらず、協力してくれた仲間たちも諦めちゃった頃、ふとしたことから壁の向こうへ行く方法を発見!そして、壁の向こうにあったのは・・・・!



いいなあこのお話、と思うのは、壁の向こうの世界が夢と全然違ったことにティリーががっくりなんてしないこと。そして、壁の向こうのねずみ達も、ティリーの仲間たちも、壁の向こうの世界が開けたことに大喜びするところ。一瞬だけ「なーんだ・・・」と思った気持ちもどこへやら、胴上げされるティリーと一緒に、嬉しくなってきちゃいます。レオーニさんは、自分をとりまく世界がわーっと広がる瞬間の喜びを描くのがほんとに上手だと思う。



最後のページ、仲間達は「壁の向こうの世界を教えてくれたのがティリーだった」ってことを決して忘れなかった、と書いてあるところもなんだか好き。ティリーの成し遂げたことも勿論素晴らしいことだけど、この仲間たちも素敵じゃない?



シンプルなお話だけど、いいなあ・・・。また借りてこよう。
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2本目のバトンです。

高校時代の部活の後輩さん、キナ子さんから「コミックバトン」が回ってきたので、これは元漫研としては答えずにはいられないでしょう!ということで、意気揚揚と回答してみようと思います♪

しかし!実は昨今の漫画に疎い管理人(高校時代なら、もっとまともに答えられたかも・・)。やや古めの漫画が多くなっちゃいそうだけど、御了承下さいませ(^^;)



では、スタート!



1・Total volume of comic on my Bookshelf (本棚に入ってる漫画単行本の数)

・・・201冊、かな(数えた)。大学卒業時にだいぶ処分したので、随分少なくなっちゃいました。



2・Comic thought to be interesting now(今面白い漫画)

ここのところ読んでるのは、全部友達から借りた漫画(買え!)。えーと、「からくりサーカス」・「ごくせん」・「スクールランブル」・「デスノート」かな。

「からくりサーカス」は、最初絵の迫力に度肝を抜かれたんだけど、慣れてくるとそのダイナミックさも良いなあ、と思えるようになりました。まだまだ読んでるのは最初のほうなんだけど、これからどうなるのかしら。勝君の成長を母の気持ちで見守ってみる。

「ごくせん」はすっきりした線の絵が結構好み。ドラマも観ればよかった。三代目若頭が好きです。

「スクールランブル」は、一見男の子向けな絵柄の女の子が出てくるラブストーリー、なんだけど、実はかなりシュールで脱力系の高校漫画。見事に、みんなすれ違ってるの。主人公のことが大好きな播磨君が不憫でなりません(笑)。

「デスノート」・・・怖いよう。怖いんだけど、続きが気になる。でも設定が殆どわかってません、すでに。



3・The last comic I bought (最後に買った漫画)

えっと、久しぶりに買ったあれかな・・・『のだめカンタービレ』 (二ノ宮知子)。ピアノの天才なんだけど、実生活は駄目駄目な女の子野田ちゃんと、彼女を巡るやっぱり奇人変人な人たち・・・のクラシックコメディ。こういう変な人満載の漫画、好きなんです。



4・Five comic I read to a lot, or that mean a lot to me (思い入れのある5つの漫画)

5つって難しいよね~。絞るの大変。



1.「空くんの手紙」 (小田空 リボンマスコットコミックス)小学校四年生くらいのとき出会った漫画。

漫画描きたいなあ、と思うきっかけになった漫画でもあり、好きな漫画の方向性を決定付けた漫画でもある。ここから急速に、漫画好きな子供になっていきました。

一つのお家で暮らしてる、可愛い男の子、空くんと、ちょっといじわるでわがままな(でも結構、お人好しの)「うさぎ」、泣き虫甘えん坊だけど、結構要領のいい「ゴジラ」をめぐるほのぼのストーリー。優しさいっぱい。多分この先も、これ以上に好きな漫画は出てこないと思います。

夏を思いきり歌って死んでいく蝉の話と、大人になることは、それまでの世界を空想だと切り捨てることじゃないよ、っていう最終回には、いつ読んでもホロリとさせられるのです。私が生まれた年に連載が開始されてて、たぶん現在は入手困難になってます。ざんねん・・・。

2..「銀曜日のおとぎばなし」 (全六巻)(萩岩睦美 リボンマスコットコミックス)

萩岩さんの漫画は、りぼん時代のものは全部好きですけど、なかでもこれ。

圧倒的に絵が美しい漫画家さんです。ちっちゃい子がとても可愛いし、動物がリアルかつユーモラスなのも好きなの。もちろん、お話のあたたかさも好きでした。今読むと甘っちょろいほど善良な人々ばかり出てくるんだけど、ときどきそういう、100%美しい優しいものに助けられることがあるのです。ひねくれものなだけに。

小学校時代の漫画で残っているのは、このひとと、小田空の漫画だけです。



小人族のお姫様ポーが、無邪気で愛らしい。お供の小鳥、リルフィーがこれまたもう!この人はどうしてこう、小鳥がキュートなんでしょう。

3..「お陽さま色の絵本」 (阿保美代)

これまた古い漫画ですみません・・・。お友達に薦めてもらってすっかり惚れ込んだ漫画家さん。残念ながら、あまり古本屋さんですら見かけなくなった人です(泣)岡山在住の方、この方の作品見つけたら教えてください・・・(><)



抒情的な短編集。詩を読むような気持ちで読んでいます。絵の雰囲気も大好き。木の描き方や空の表現がデザイン的で自由なの。憧れの漫画家さんです。

これって「なかよし」に連載されてたのかなあ。結構哲学的な内容や、重たいテーマの作品も入ってるんだけど・・・。

4..「笑う大天使」(全二巻) (川原泉 白泉社文庫)

一つ選ぶのが難しいけど、この人ならやっぱりこれかしら。今度映画にもなりますね。

キリスト教系のお嬢さま学校に通う三人の女の子。彼女達は「わしら実は庶民なのに・・・」という心を抱えつつも、巨大な猫をかぶって学園生活を送っていた。けれども、ある事件をきっかけに三人はお互いの本性を知り、意気投合する。そして・・・



・・・ってお話。薀蓄が上手に練り込まれたストーリーといい、頑張ってるんだけど(←ここ重要)頑張ってるように一見見えないキャラクターたちといい、いい味出してるんです。恋も友情も、しっかり根をおろしたものでありながら、熱く描かないところが好き。「さりげなさ」って、大事だと思うのです。



5..「動物のお医者さん」 (佐々木倫子 白泉社)

数少ない、我が家で一家揃って読まれる漫画(笑)両親はドラマも私より熱心に観てました。漫画集めるときも親が買ってきてたし。



もう、これは説明するまでもないですね。私の好きな、変人満載、適度に脱力系、恋愛要素薄め、って要素がしっかり入ってて、大好き。

ねずみアレルギーで、ハムテルの後ばかり追っかけてる二階堂くんが愛しくてたまりません・・・。あ、漆原教授も、菱沼さんもスキよ。



修学旅行の時、思わず北大見学に行ってしまったことをふと思い出しました。クラーク像、ちっちゃかったような・・・?



5・Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5名)


うん、これも前回と同じく、4人はオフ友さんに渡しちゃおっと。そして5人目は、ミュージカルバトンを下さったkotsuさんに渡しても良いでしょうか?漫画、かなりお好きみたいなので・・・(^^)



では、長々読んでくださってありがとうございました。
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今日も、絵本。



子ねずみのマシューは、貧しいねずみの一家の一人息子です。住まいは屋根裏部屋のガラクタの中。両親は、彼がねずみのお医者になってくれる!と期待してるの。そしたら、毎日美味しいチーズが食べられるからね。

マシューはまだ、将来の夢などありません。ただ「せかいってものが見たい」と言うのです。



そんあある日、クラスメイト(ねずみの学校が、あるんだね)と一緒に行った美術館に、彼の心は捕らえられるのでした。色と色とが溶け合い、音楽が聞こえる・・・!ここには世界そのものが、あるよ!と思うマシューくん。かわいい女の子(ネズミ)、ニコレッタちゃんとの初恋(?)もしたり。



その日、彼は素敵な夢を見ます(ここは、内緒)。夢からさめたマシューは決めました。「ぼく、画家になる」!と。



・・・ストーリーはこんな感じ。レオ=レオニさんの作品はどれもすきだけど、これ、今のところぶっちぎりで好きかもしれません。絵(っていうかイラストだけど・・・)を描くのが好きな身として、これほど「じいん」とする話もないと思う。どうして絵が好きなの?という問いには、黙ってこの本を渡したい。

マシューが絵の中に世界を発見したり、色と色が溶け合い、重なって、音楽になっていくことに気付いたりする辺りには、胸がびりびりするのです。ほんとに、泣きそうになる。「そうだよね、そうなんだよね!」って。この発見と感動は、きっと作者の体験したものなのでしょう。マシューの夢や彼の描いた絵の色彩に、心が踊ります。太陽も月も森も川も溶けこんでいる。



あと、素敵だなあ、と思う絵本に出会うときいつも思うけど、小さい子向けの話でも、心の動きに関する表現に手加減がないところが、好きです。シンプルだけど、的確なんだ。

この話でいうと、素敵な夢から醒めて、自分のうらぶれた部屋を見まわして寂しくなったマシューが思わず泣いてしまうところ、とか、その後すぐ、そのうらぶれた屋根裏にも色彩や形の美しさを発見していくところなんかが、そう。子供のとき読んでたら、どんな風に受けとめただろう?言語化されなくても、何か感じるところはあっただろうな。



これも図書館の本だったけど、ときどきこの気持ちに帰って絵を描くために、自分でも買って持っておこうと思います。探してみよう!





・・・蛇足。マシューはお医者にならなかったけど、結果的にはマシューの両親達、おいしいパルメザンチーズがいっぱい食べられるようになったよね?たぶん。妙にそんなとこが気になってしまった。
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涼しいスキンを探して何度も設定を変更している今日この頃です。昨日のは、ちょっと暑苦しかった・・・。

そんなわけで、しばらくはこの金魚さんで行きます。マウスで動くよ。



さて、「おはなし ばんざい」。ここでも何度も書いてる「がまくんとかえるくん」シリーズの作者さんの絵本。やっぱり訳は、三木卓さんでしょう。とぼけた味が素敵。

このお話の主役は、ねずみ君(確かほかでも、ネズミが主役の作品があるはず。好きなのかな~?)。がまくんたちのシリーズでは、緑とこげ茶がメインの色だったけど、こっちはオレンジとターコイズブルーの二色。この厳選された色のセンスが、好き。



原題は「MOUSE SOUP」。え、ネズミのスープ!?それがなぜ、「おはなし ばんざい」?と思ったけど、読むと、あ、なるほどと納得。



読書の好きなねずみくん。木の下で本を読んでたら、いたちに捕まってしまいました。いたちはねずみをスープにしようとはり切っています。ピンチ!

賢いねずみくんは、「ねずみのスープは、おはなしってもんを入れなきゃ美味しくならないんだよ!」といたちにアドバイス。「おいら、そんなもの持ってないよ」といういたちに、「ぼく、もってる!」とねずみくんは四つのお話をはじめます。この四つのお話と、ねずみ君が無事いたちから逃げるまでのお話から物語は出来ています。芸は身をたすく、なのね。



四つのお話は、それぞれ趣がちがってみんな、おもしろい。ねずみのお話だから、みんなねずみの姿なのもなんだか笑えます。頭をみつばちに占拠されちゃった男の子の話(みつばちの台詞の調子が良くて、思わず声を出して読みたくなる)、丘の向こう側が気になる石のお話(これは、ちょっと哲学してるかも)、こおろぎの騒音公害に悩まされる女の子の話(アーノルド・ローベルさんは虫が可愛い。こおろぎも、みつばちも!)、おばあさんのソファーに生えた「とげのある木」を巡るお話(なんだかシアワセ)、どれも気付くと顔がほころぶのでした。んふふ、やっぱり、好きだなー。図書館で借りたんだけど、自分でも欲しい一冊です。



まだまだ読んでない作品があるみたいなので、ぼちぼち借りてこようと思ったりして。楽しみ。


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久々の、幻想文学です。

先週の「新日曜美術館」アートシーンでこの人が紹介されていたのをきっかけに、本棚から引っ張り出してきました。またまた、プラネタリー・クラシクスシリーズ。古本。



表紙には、恐らく作者自身の手によると思われる絵が。つるりとした頭の女性(?)が蛹のような服に身を包み、瞑想している。んで、その手前から毛の長い猫が尻尾を立てて進み出ている、といった構図です。これだけでも、もう買いたくなってしまう。

後ろには作者の写真が載ってました。あ・・・猫だ。猫顔。思わずそう言ってしまいたくなるような、とんがった顔をして、謎を含んだ女の人。アビシニアンぽいなあ、と私は思ったのですが、訳者の方は「シャム猫」と連想したようです。でもやっぱり、猫のイメージを与える人なのね。



で、ストーリー。

不思議な宿に泊まっていた「わたし」は、一匹の猫と出会う。威厳のある、謎めいた猫。彼は自分のことを「夢先案内猫だ・・・(オネイロポンプ、というルビがある)」と名乗り、この宿の中庭にある、黒い女性の頭の彫像を盗み出し、列車に乗るよう指示するのです。ここから、猫に翻弄される「わたし」の旅が始まるのでした。



猫だけじゃなくて、全てが謎に包まれた、旅。何度も何度も姿と名前を変え、「わたし」の前に現れる女性たち。死臭漂う、演劇(ラストは炎上して終わったりする)や祝祭。過剰な衣装に身を包んだ人々や、絢爛豪華な建物。その一方で、あちこちにはさみこまれたどうしようもなく醜悪なイメージ群。密度がものすごく高い世界で、イメージに溺れるというより溺れ死にそう。

頭の中の映像再現装置が、この人の表現に追いついていきません。あっぷあっぷ。



「わたし」は実にたくさんの扉を開け(閉め)、色んな乗り物に乗るのだけど、そのことによって全て一つ一つの夢に乗り換えているような感じ。扉の向こうはいつまでたっても悪夢の世界で、二度と目を覚ますことはできないんじゃない・・・?と思った瞬間,唐突に物語は終わるのです。後に残るのは残像と、たくさんのクエスチョンマーク。

うーん・・・すてき。



猫の魔力が好きな人、幻想文学が好みの人には絶対、おすすめ。古今東西の猫の絵が動くシーンは、なんだかユーモラスだったなあ・・・。翻弄されてみたいですね、猫に!





ああ、フィニさんの絵、ますます見たくなっちゃった。東京と名古屋と大阪にしか来ないんだって!地方暮らしはこんなとき、ちょっと損(><)
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家族の本棚から拝借してきた、ちょっと昔の本。初版は1977年か、私生まれてないなあ。それにしても、誰が買ったんだろう?



えーと、「昔話の深層」。グリム童話を、その類話や日本の民話との比較も交えながら、心理学の立場から「解釈」しちゃおうという本でした。教訓話的解釈ではなく、あくまでユング心理学、の立場から。イメージとしては、お話の持つベールをべりべりと剥がしていって、その下にある「誰にも見える(普遍的な、かつ原始的な)、お化けの存在を明らかにして、かつそこから自己の成長や自己実現の方法を探っていこう」といった感じ・・・かな。ここでお化け、という言い方をしてるのは、どうも私にとって筆者が明らかにするものは、なんとなく薄気味悪かったから、なのですが。



本の後ろ半分は、扱われてるグリム童話の翻訳です。鈴木康司という方の挿絵(装丁もこの人)がたくさん入ってます。ユーモラスでありながら、かつグリム童話の持つくらーいこわーいイメージも、感じられて良い。翻訳が矢川澄子なのも良い(笑)。



で。どんな話が材料になっているかというと、お馴染みの「ヘンゼルとグレーテル」「いばら姫」といったお話から、これが初耳よ!っていう「ものぐさ三人息子」「二人兄弟」「黄金の鳥」、それから一度聞いたら忘れられない「トルーデさん」(主人公の少女を薪に変えて火にくべてしまう、怖いおばあさんです)など。

一番面白かったのは「二人兄弟」の章かな。「影の自覚」がテーマなんだけど、人間は常に自分に足りない要素を補い、バランスを取ろうとする傾向があり、時にその「補われる自分」が影として意識される、っていう論に説得力を感じました。ふむ、私が時に正反対のものを好んだり、読んだり描いたりするのもそういう心の動きなのかなあ、と。それから、怠ける(すなわち、運命に逆らわず、エネルギーを溜めておいて何かを創造する力を養う大切さを論じた「ものぐさ三人息子」なんかも結構、ふむふむと読んだ。そか、たまには怠けるのも大事なのね。私は怠け過ぎだけども。



けれど、この本の中の大きな部分を占める「母性の両極性」「親との切断による成長」の辺りは、ちょっと首を傾げてしまいました。んー・・・そういう論に納得できないわけじゃなくて、それをグリム童話に見ることに、やや無理があるような。はっきり言って「ちょっとこじつけ?」と思ってしまった。これに限らず、物語の中の動物や、行動一つ一つに意味を持たせて「これはこうである」っていうのに、ちょっと納得しかねる部分があったのです。何でそうなるのかよくわからないままに論が進むことに戸惑っちゃったし、それよりも何よりも、ここに書いてある事を全部信じてしまったら、「我々の中には、遺伝子レベルで共通する太古からの記憶か意思があって、それを伝えるためにだけ物語が生じる」ということになっちゃうようで・・・。それってなんか、気持ち悪いというか、空しい・・・。

そういえば、前にユング系の本を読んだときにも感じたなあ、この気持ち悪さ。うーむ。





ん、でも、全体としては興味深く読みました。ユング派の考え方がちょっとわかって面白かったし、アニマとかアニムスって言葉の意味なんかも掴めたし。次にこの人の読むときは、こういう解釈のじゃなくて「ユング心理学入門」とかを読んでみようかな。言葉が明快で、読みやすい。
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いつもは読書日記を書いている当ブログですが、「あすくれかおす」のkotsuさんからmusical batonを回していただいたので、ちょいと答えてみようと思います。そしてトラバにも挑戦。できるかな・・・。



実はこういうの、大好きなんです。来ないかな?うちにも・・・と思っていたので、喜んで回答しちゃいます(あ、ブックバトンなるものもあるみたいですよ~)。   

では、いざ。



①Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

・・・出だしから躓いちゃうんですけど、PCに音楽って、どうやって入れるんだろう?(汗)CDから入れるのだろうか、ネットで落とすのだろうか。やり方全然知らないんだ・・・。今流行の(?)mp3もipodもどういうものかよくわかってなかったり・・・。CDとMD、そして時にはカセットテープが私の音楽ライフの友なのです。

そんなわけで、これはゼロ、です。



②Song playing right now (今聞いている曲)



オアシス/SINGER SONGER



アルバム「ばらいろポップ」から。必死で手を伸ばし、失いたくないものを掴もうとしてる切実さ・・・みたいなのが好きなのです。CDラジカセで、エンドレスリピート。歌ってます。

某音楽チャンネルで観たPVのCocco、とっても綺麗でした。



③The last CD I bought (最後に買ったCD)



ばらいろポップ/SINGER SONGER



こっこちゃんとくるり、二つの「好き」が集まるとこんな感じになるんだなあ、とちょっとびっくり。Cocco単体(?)の時より、幾分軽めな感じです。歌詞もストレート。好き好きハッピー、って感じ(何だそれ・・・)。

最初はやや戸惑ったけど、聴き込んでくると、だんだん好きな曲が増えてきます。私は「ロマンチックモード」「雨のララバイ」あたりが好き。可愛い恋物語です。



④Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)



んー、5曲に絞るのって難しい。けども、とりあえず思いつくままばばっと。



1,「オアシス」 SINGER SONGER・・・この曲のことは上で。

2,「ガーネット」Cocco・・・絵本「南の島の恋の歌」についてきたCD。「流れ逝く舟にさあ手を振って」でいつも泣きそうになります。

3,「Dramatic Irony」 Salyu・・・アルバム「landmark」より。このアルバムは、最近買ったものの中では一番「買い!」でした。あんまり好きじゃない曲、っていうのがなかった。なかでも、これが一番好きでよく聴きます。少年みたいな変わった声と、女の子らしい感性の歌詞が好き(でも作詞、ほとんどが男の人だけど)。

恋が終わってしまった後の女の子の歌。ランドマークは壊れて遊びに行けず、二人の待ち合わせ場所は地図にも載ってない、もう会えないね、そのうちみんな消えてしまうね、って内容です。ひりひりするような歌詞でメロディも切ないんだけど、でもポップで可愛くもある。

4,「強く儚い者たち」 Cocco・・・これでこの人に嵌りました。初めて聴いたの、ひどい入りのラジオで、半分くらいしかちゃんと聴けなかった。けど、翌日CD屋さんに走りました。音楽に関心を持ち始めたっていうのでも印象深い曲。   

5,「Birthday」   くるり・・・最新シングル。聴いてると必ず小躍りしてしまう曲。ジャケット、ボーカルの岸田さんがケーキに頭をつっこんでます。笑った。



1.2.3.5は最近よく聴く曲。スピッツ・YUKIも入れたかったけど。

こうして見ていくと、どうも私はお別れの要素が入った曲が好きみたいです。あらまあ、3曲も入ってる。



⑤Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)



これ、ちょっと考えます。ブログを持ってる知り合いの方が少ないのです・・・。そんなわけで、日記を持ってる地元の友達に回しちゃおうと思います。勝手なルール変更でごめんなさい(汗)。



ああ、面白かった~。次回はまた、読書日記です。やっと一冊読めたので、ちょっと感想を纏めているところ。
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