ヒノキちゃんの
紹介を受けて読んだ家族ミステリ。
兄弟姉妹というのは、どういう存在なんだろう。どういう目でお互いを見てるんだろう?私は一人っ子なので、友達が兄弟の話をするたびに、そんな不思議な気分になったものです。
兄弟がいなくて、淋しかったということは全くないけど、もし、私に兄弟や姉妹がいたら、親との関係と言うのもまた違ったものになったのだろうか。親に向かう感情が、横の血の繋がりに分けられちゃうのかな?それとも、それぞれまた全く違う感情が向けられるんだろうか。ううむ。
本作を読んで、ああ、こういう感情を抱くもんなのか〜、としみじみ。一人でしっかりやっていかなきゃ、と思いつつ、姉や兄を慕う妹の気持ちは何となく理解できる。けど、このお兄ちゃんの気持ちは、はっきりいって「ん〜?」というところが多かった(想像力の問題だろうか)。ずっと母を独占してきた妹を疎ましく、重苦しく思う気持ちとか、いっそのこと自分に反発してくれて、思いきり対立できたらと思う気持ちとか・・・。二十五歳で、男の子だったら、こんなに子供っぽく屈折した気持ちはもう解消されてておかしくないのでは・・・?しっかりしてくれ!と思わないでもないです。ひたすらお兄ちゃんを慕ってて、冷たい態度に傷つく麻里ちゃんが可哀想だ・・・(涙)有作じゃなくてもぶん殴りたくなるってものでせう。
それだけに、ラストでこのお兄ちゃんが、自分の葛藤を乗り越えるところにはほっとしてしまう。随分遅いと思うけど、彼も麻里子とは違う意味で、大人になったのね。
家族のお話、というのは普段余り読まないんだけど、たまに読むと色んなことを考えられて面白い。
でもやっぱり、兄弟って不思議。